なぜ性暴力がなくならないのか
なぜ性暴力がなくならないのか
著者/齋藤梓
出版社/岩波書店
サイズ/226ページ 17*10.5cm
発行(年月)/2026年9月
相談していいことなんだってわかった
「どのような行為が性暴力なのか」と聞かれると、パッと答えるのは難しいかもしれません。性暴力をなくすには、一人一人が知っていくことが大切です。傷つく人を少しでも減らしていくために、誰もが生きやすい社会へと変えていくために。被害者支援の専門家が、「性暴力とはなにか」を丁寧に解説。すべての人に読んでほしい一冊です。
<目次より>
はじめに
序章 なぜ性暴力がなくならないのか、を考える
1章 無理やりでなくても性暴力なの?
性暴力って見知らぬ人に突然されるものでしょ?
性暴力ってなんだろう?
同意するために必要なこと
誰が加害するかなんてわからない
付き合っているんだからセックスするのは当然でしょ?
相手を尊重すること
目に見えない境界線
自分の身体のことは、自分で決めていい
年上の人だったけど、好きだったから性暴力じゃないよね?
恋愛? それとも性暴力?
相手を大切に思うなら
信頼や好意が利用される
女性は少し強引なほうが嬉しいのでは?
「女らしさ」「男らしさ」という思いこみ
気持ちを言葉で伝えることの大切さ
じゃあ、セックスするたびに同意書を作らなきゃならないわけ?
同意のある性行為ってなんだろう?
大切なのは普段の関係性
家やホテルに行ったってことは同意ってことでしょ?
一緒にお酒を飲んだなら同意ってことでしょ?
「二人きりになる=同意」ではない
上下関係があるから断れない
周りからは見えない巧妙な罠
セックスしてもいいって言ったのに?
性的な行為にも段階がある
相手が嫌だということはしてはいけない
コラム 性暴力の加害者って男性でしょ?
2章 抵抗できる、わけがない
嫌ならば、抵抗すればよかったのに
この状況で、本当に抵抗できますか?
怖い、体が動かない、これ以上ひどいことをされたくない
法律が変わった理由
抵抗するということは、どのような性暴力でも、とても難しい
途中で逃げればよかったのに
被害にあっていないときの「普通」は通用しない
危機が迫ったときの人の状態
今この瞬間に生命を守るために
上下関係があるときの人の状態
相手が誘導しているとき
被害を受けた人を責めない社会に
そんなに長い期間、何回もされ続けているのは受け入れているってことじゃないの?
嫌だと思うことさえ難しい
家庭内での性虐待
所属している組織の中で
パートナー同士で
勃起したってことは、気持ちよかったんじゃないの?
身体の反応と同意は関係がない
だってそのあとで、仲のいいDMしたじゃん
相手を怒らせないために
行為は終わっても危険な状況は続く
信頼している相手を嫌いになることは難しい
性暴力が起きる前を考えることが大切
コラム 人は誰だって、性的な行為をしたいんじゃないの?
3章 すぐ警察に行ける、わけがない
なんで警察に行かなかったの?
警察に行くことさえ思いつかない
性犯罪の時効について
誰かに相談すればよかったのに
「自分が悪いのかも」という不安
性暴力だと認識させない社会
「性的なこと」を相談する難しさ
なんでそんな昔の話を持ち出すの?
ずっとずっと苦しんできた
尊厳や権利、人生の回復のために
4章 たいしたことない、わけがない
元気そうだし、たいしたことじゃないんじゃない?
トラウマは外から見えない
幸せに過ごす権利は誰にでもある
暴力が暴力でなくなるわけではない
本当に被害にあったなら、あんな性的なことができるわけがない
回復していく人もいる
こんなことやめたい、でもやめられない
被害を受けた人のSOS
昔はそんなの普通だった。今の人は神経質すぎる
力をもつ側の人たちの笑い
安全なコミュニケーションのために
性的に奔放だったんでしょ?
性的に奔放かどうかは関係ない
心の傷つきを気遣える社会へ
5章 性暴力にあったらどうすればいいの?
誰に相談すればいいの?
できればやってほしいこと
誰かに話を聞いてほしいとき
被害を打ち明けられたとき、どうしたらいい?
「あなたは一人ではない」と伝えよう
あなた自身も誰かに相談しよう
傷つきがやわらいでいくことはあるの?
人は、回復していく力を持っている
今の人生を生きられるように
終章 性暴力を減らしていくために、私たちにできることはなんだろう?
参考文献
あとがき
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