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増補新版 ぼけてもいいよ

増補新版 ぼけてもいいよ

通常価格 ¥1,870 JPY
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著者/村瀨孝生
出版社/西日本新聞社
サイズ/272 ページ 17*13cm
発行(年月)/2025年11月

 

人は最期まで生きる

これから介護する人、介護中の人、介護が一段落した人へ。時代が変わっても老いが深まったお年寄りの振る舞いは奇想天外、悲喜こもごも。〝ぼけ〞への漠然とした不安が和らぎ、見方が変わる介護エッセイ。

舞台は認知症対応の通所介護施設「第2宅老所よりあい」(福岡市)。“ぼけのある世界”を生きるお年寄りと著者の村瀨孝生さんらが生み出す豊かな営みを綴った西日本新聞連載を書籍化した『ぼけてもいいよ』(西日本新聞社、2006年)。

夜中に何度も電話を掛けてきたり、数十キロも離れた家に歩いて帰ろうとするお婆さん。あるときは王様、あるときは料理評論家になりかわるお爺さん。布団の中で涙を流しながら「まだ私にもできることがあると思うの」と自問自答を繰り返すお年寄り…。同施設で繰り広げられるエピソードは時にこっけいで、時にハードで、時にせつない。当時、40代だった村瀨さんは老いが深まるお年寄りを敬意と愛着を持って見つめ、時間をかけて寄り添う日々を送っていた。“ぼけの世界から透けて見えてきたもの”を書き綴った連載は大きな反響を呼んだ。

前著から約20年。還暦を迎えた村瀨さんは自身の老いを顕著に感じるようになり、人生の先輩たちとの日々を振り返る。その中で「自分はどう老いていくのか」を模索する。さらに、認知症状が現れた実母の介護が始まった。介護のプロが肉親をケアする難しさを痛感している。本書はこのような心境を書いた西日本新聞連載「VIVA! 耄碌」(2024年4~6月)を増補し、書き下ろしを加え、再構成したもの。

長年にわたり、“ぼけの世界”を生きる人を温かく見つめ、老いを歓迎しない社会を俯瞰的に捉えてきた村瀨さん。誰にでも訪れる老いとその先にある別れをどう捉え、受け止めるのか。そのヒントが詰まった一冊。

<目次より>
第一章 まじめでこっけいな世界 つながることで笑いあえる
第二章 この瞬間を大切に その人らしさに付き合う
第三章 そのとき、家族は 介護者だからできる寄り添い方
第四章 ぼけてもいいよ 老いを受容すること
第五章 母と僕と、ときどき父 情実を交える介護の先へ
第六章 VIVA!耄碌 老いを愛でる日々

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