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小さな神のいるところ

小さな神のいるところ

通常価格 ¥1,980 JPY
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著者/梨木香歩
出版社/毎日新聞出版
サイズ/248ページ 19.5*14cm
発行(年月)/2025年9月

 

「非力であること」の、文化的豊かさを思う

とめどなく流浪する生命との邂逅から、生の在り方を模索する。深く五感に染み渡る珠玉のエッセイ。

止まらぬ気候変動、消えゆく懐かしい景色。日常を超えた領域を流れる〈もうひとつの時間〉に自然の一部である私たちの核心を追うエッセイ。『サンデー毎日』連載「新 炉辺の風おと」の書籍化第3集。『炉辺の風おと』『歌わないキビタキ』に続く最新エッセイ。

「その地域だけによく見られる植物、というのは土着の神様たちのようなものではないか。幼少期に南九州で見た巨大なシダ群、現在東京で住む地域に圧倒的に多いヤブミョウガ、八ケ岳ならマルバダケブキ。そういうものが木陰で群生をつくり、木漏れ日が差しているのを見ると、荘厳な気持ちになる。「日本の底力」と呼ばれるものは、消えていこうとしている小さな神様たちそのものも、そうなのではないだろうか。神様たちの居場所を、引っ越し先を、つくらなければならない。では、どこに?」


<目次より>
第一章 眠っている種
時間をかけて、取り戻す
何を見ているのか 
人には見えない場所で

第二章 逡巡
繰り返すのか
藪のなか
冬の群れ
 
第三章 細胞の記憶
わかりたい気持ち 
忖度と思いやり
新しい気づき 

第四章 秘密の通路
知床岬携帯電話基地局
もっと豊かに 
生きる力の痕跡 
冬に向かう 

第五章 もうひとつの時間
アジアの天気図 
スープのこと 
行きずりの縁 
小さな神のいるところ 

在庫切れ

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