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あらゆるものがおくりもの

あらゆるものがおくりもの

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作/パトリック・マクドネル
訳者/村上春樹
出版社/実業之日本社
サイズ/52ページ 17.5*17.5cm
発行(年月)/2026年9月

 

どこに行けばみつかるのかなあ?


ある特別な日、黒猫のムーチは大切な友だちである犬のアールに、「かんぺきなおくりもの」をおくろうと決めます。おくりものは、とびっきり最高で、「ワオ!」と叫びたくなるようなものでなくてはなりません。ムーチは、かんぺきな箱とリボンを用意しますが、肝心の中身がなかなか見つかりません。クローゼットをのぞき、秘密の宝箱を探し、書斎を調べ、大好きなおばさんやおじさんにも会いに行く。それでも答えは見つからないまま、時間だけが過ぎていきます。

ムーチは空を見あげ、自分の吐いた息をじっと見つめ、舞い降りる雪のかけらをしげしげと眺めます。探しても探しても見つからなかった「かんぺきなおくりもの」。けれど、立ち止まって世界を見つめ直したとき、ムーチの目に映るものは少しずつ変わっていきます。何気ない一日、そばにいる誰か、いつもの場所、ふとした出来事。そのすべてが、ムーチにある大切な気づきをもたらしていくのです。

大切な人に何かをおくりたいと思う気持ちから始まり、世界をまなざす心そのものへと広がっていく物語。マクドネルのやわらかな絵と、村上春樹の澄んだ日本語が、日々の何気ない瞬間を、そっと光らせてくれます。子どもには世界の美しさを、大人には忘れかけていた感謝の感覚を届ける絵本です。ほんとうのおくりものとは何なのか――ムーチと一緒に、その答えを見つけたくなる、あたたかな一冊です。

『おくりものはナンニモナイ』の著者パトリック・マクドネルが贈る、待望の新作。翻訳を手がけるのは、村上春樹。前作『おくりものはナンニモナイ』は、谷川俊太郎の名訳によって日本の読者に愛されてきました。しかし谷川さんが亡くなられたあと、そのバトンを受け継ぐように、村上さんが本作の翻訳を引き受けました。村上さん自身も、かつてアメリカで暮らしていた頃、新聞で連載されていた『MUTTS』を愛読していたといいます。

谷川俊太郎から村上春樹へ。日本文学を代表する二人の言葉が、ひとつの絵本シリーズのなかで静かにつながった、特別な一冊です。

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