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これからの建築入門

これからの建築入門

通常価格 ¥968 JPY
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著者/松村秀一
出版社/岩波書店
サイズ/186ページ 17.5*10.5cm
発行(年月)/2025年10月

 

建築を通して「世間」を見ていく

「建てない」時代、建築はより多様で豊かになる……!? 「建てる」一辺倒の時代から「どう使うか」を考える時代へ。大きな転換点を迎え、建築はどう変わっていくべきなのか。どうすれば、ものづくりの楽しさを取り戻せるのか。生活の中のリアルな建築に向き合い続けた著者が次の世代へ贈る、新しい時代の建築入門。

<目次より>
はじめに

第1章 カッコイイだけじゃない建築の話
 建築学科を選んだ決め手
 カッコイイ建築の話
 カッコイイ建築家の話
 50年間建築を学んで理解したこと

第2章 あなたに建築は造れますか?
 建築は売買するものだと思っている人へ
 茅葺民家の葺き替えは村の「結」で行われる
 自分で造って自分で使う――セルフビルドの普遍性
 「原始」から「古代」へ――大工の登場
 建築学科はなぜ工学部にあるのか
 鉄と鉄筋コンクリートと大地震
 設計と施工――近代的な分業と資格制度
 直営から一式請負へ――ゼネコンの誕生
 設計でも施工でも活躍する「建築士」
 「建築家」という不思議な呼称
 建築には利用者がいる

第3章 建築はいつまでもつのでしょうか?
 「もつ」とは何か
 長くもつのが良いとはかぎらない
 マンハッタンにて――「その質問の意味がわからない」
 ローマにて――「中途半端に古い建築の話はやめてくれ」
 日本にて――建てない時代がやってくる
 「箱」から「場」への大転換――建築が普通の人々の手に戻るとき
 「人の生き方」がテーマになる時代へ

 コラム私にとってのカッコイイ建築家①ジャンプルーヴェ

第4章 資材はどこから来るのでしょうか?
 昔の民家はみんな地域産材でできていた
 都合の良い木に植え替える「育成林業」
 伐っては駄目な木、どんどん伐ってほしい木
 なぜ海を越えて木材を運んでくるのか
 木造などに見向きもしなかった時代
 そして、金属製品、化成品が優位な時代へ
 危機的状況にある日本固有の建材
 工業製品の森から採ってくるという考え方
 資材が解体現場から来る未来

第5章 職人はどこから来るのでしょうか?
 元々この国に大工は一人だった
 歴史上最多は93万人、けれども今は
 危機に瀕するものづくり世界
 建築職人の収入
 小さな住宅1軒の工事にも30を超える職種が関わっている
 機械化によって失われかねない職人の存在理由
 あるユーチューバー大工が魅せる、電動工具と手仕事の絶妙なバランス
 変わり始めたものづくり世界①――男も女もない、ジェンダーフリーの現場
 変わり始めたものづくり世界②――プロもアマも入り乱れる、草野球型の現場

 コラム私にとってのカッコイイ建築家②リチャードバックミンスターフラー

第6章 再び、あなたに建築は造れますか?
 建築学科からものづくり世界へ――新しい建築職人の姿
 「建築を造ること」に通ずる道は幾本もある
 大学で建築学を学んだ場合
 「一級建築士」という国家資格に向けて組まれるカリキュラム
 大学選びのキーワード
 異分野との交流が大学の特長の一つ
 専門家である前に生活者であれ
 建築学はあなたが主役である限り邪魔にはならない
 あなたが造る建築の世界

おわりに

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