商品情報にスキップ
1 1

ホームレス文化

ホームレス文化

通常価格 ¥2,640 JPY
通常価格 セール価格 ¥2,640 JPY
セール 売り切れ
税込

著者/小川てつオ
出版社/キョートット出版
サイズ/384ページ 19*13cm
発行(年月)/2025年9月

 

もうひとつの世界の始まるべき地点

公園に暮らし20年、隣人たちと織りなす生活を綴る。都会の公園の一角、ホームレスの集住地。20年前、そのコミュニティの豊かさに衝撃を受け、自らも暮らし始めた小川てつオ。以来、排除の圧力や社会の変化をくぐり抜け、隣人たちと織りなす生活をブログ「ホームレス文化」で発信してきました。本書はブログより記事を厳選・再構成し、テント村20年の生活史として世に送るものです。

差別や暴力の標的、一方で支援の対象とだけ見なされるホームレスという存在。しかし、ここには生活があり、「見えない豊かさ」がある! 「存在そのもの」で生きる魅力的な隣人たちとの日常や支え合う知恵が、いきいきとした筆致で描き出されます。公共地に暮らすことで見えてくる、この社会の本質もあぶり出されていく。本書はテント村の物語であると同時に、ホームレスの「地点」から紡ぐ、生きた思想の書でもあります。――ホームレスの存在こそが、もう一つの世界の始まるべき地点なのだ。未来はこちらにこそ、ある。

<目次より>
プロローグ
朝起きたら、野イチゴを食べる/テント村にある永遠の相

第1章 2005年11月~2006年10月
よりゴミっぽく!/12月の現状/テント村紳士録/3月の現状/6月の現状/生き生きと揺れ動くテント村/はい、露骨な排除計画です/指定地/移転当日/夜中の神社と99円ショップ

第2章 2006年11月~2008年
新しい村/住民苦情/古老の入院/猫自慢/不思議な石/小屋がなくなった

テーマ1 めぐる食べ物
ホタテマン/パン屋さん発見/冬の救世軍/お供え

第3章 2009年~2010年
あけまして/半分、外/限りなく妖精に近いブルー(テント)/M少年遭遇記/魂のスープ/猫が木から降りない/誕生日のつれづれ

テーマ2 場所を開く
他人に働きかけてはいけない公園/耕す人/テント村の風景/猫小屋

第4章 2011年
車イスの下の枯れ葉/ある日の会話/地震とテント村/イッツ ア 将棋ワールド/カラス/煩悩の丘

インタビュー「高台の闘いと生活」

テーマ3 襲撃×対話
襲撃あり/ひさしぶりに走った/犬糞爆弾/続・犬糞爆弾

第5章 2012年~2014年
ヤマトは今日も吠える/噂/つくりもの/郵便の思想/階段/雪、落木、雪、落木/カトウさんの幽霊/よっちゃんの死/テントの建て替え/公園のフルーティアン/畏友

テーマ4 少し根を生やす
北さんの小屋づくり/それぞれの木/ダンボールハウスのすきま風/バス停にて

第6章 2015年~2017年6月
炊き出しについて/野宿者茶話会/生活のプレゼント/3人の男の話/元気?/イマジン ノー ポゼッションズ/歌/彼のような人たち/発行部数40/もらい隊出陣/反五輪英会話教室

テーマ5 「私」が働く
本日の仕事/差別とカミングアウト/仕事と当事者

第7章 2017年9月~2021年6月
残念なトマト/豪雨の中/もらい隊の季節/鴨/猫の引っ越し/食料の分配/早起きライター/山ちゃんの死/大容量の焼酎ボトル

テーマ6 今ここにある暴力
ネコさんの死/街場の生と死/殴られた件

ドキュメント「ここにいたい」

第8章 2021年12月~2023年
深夜/深夜・再考/ココナッツサブレ/じょうしき/ビンのフタ/ツドエ/猫股

あとがき

1個の在庫

詳細を表示する