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私の女の実

私の女の実

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作/ハン・ガン
訳者/斎藤真理子
出版社/白水社
サイズ/386ページ 19.5*13.5cm
発行(年月)/2026年6月

 

私はどこへ行くべきだったのでしょう

ノーベル文学賞作家ハン・ガンの初期作品から新作に至るまで、未邦訳の小説を斎藤真理子個人訳で贈る《ハン・ガン コレクション》第1巻。『菜食主義者』の前身である表題作をはじめ、変化していく社会の中で個人が抱える闇と傷を凝視した、生命力みなぎる初期の短篇8篇。

「私の女の実」:高層マンションの13階に妻と暮らす夫は、妻の体に痣があることに気づく。結婚後4年に及ぶ生活の中で妻が心を削られてきたからなのだが、夫はそのことに気づかず、妻はしだいに言葉を失っていった。ある日、ベランダに出ていた妻の体の一部が植物になっているのを見つけた夫は、大きな植木鉢を買ってきて妻を植えるが…

「日暮れ時に犬たちはどんな気持ちだろう」:貧困と父親の暴力に耐えかねて母親は出て行き、酒飲みの父と暮らすことになった少女テリョン。学校に行くこともできない少女は空腹を抱えつつ、母との思い出を拠り所に、父や周囲のことにじっと目を凝らす。

「赤ちゃん仏」:人気のニュースキャスターで完璧主義者の夫と暮らすイラストレーターの「私」は、普段から化粧もしない地味な女性。だが、自分だけが知る夫の秘密がある。彼の体には子供の頃に負ったやけどの跡が全身にひろがっている…

「ある日彼は」:体一つで上京した彼は、新聞・雑誌社に本を配達する仕事をしている。ソウルの埃と煤煙で汚れるため、彼は配達中に何度も顔を洗う。冬のある日、顔を洗った直後にミンファに本を届けると、彼女は悲鳴をあげた。彼の頬が裂けて血が出ていたのだ。再度配達に行った際、ミンファに「横顔、すてきですね」と言われた彼は彼女をデートに誘う…

<目次より>
日本の読者の皆さまへ  ハン・ガン

私の女の実
日暮れ時に犬たちはどんな気持ちだろう
赤ちゃん仏
ある日彼は
赤い花の中で
九つの物語
白い花
線路を流れる川

あとがき ハン・ガン
解説 声なき人の代わりに 桜庭一樹
訳者あとがき 斎藤真理子

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