私の小さな日本文学
私の小さな日本文学
著者/チェ・スミン(編)
出版社/夏葉社
サイズ/208ページ 15*11cm
発行(年月)/2025年4月
何のために生きていくのだろう
ソウルでひとり出版社「夜明けの猫」と、書店「セゴ書林」を営むチェ・スミンさんは、2010年に明治大学に入学しました。そこで日本の近代文学のおもしろさを知り、韓国に戻ってから、「あまり知られていない作家の作品を掘り出して翻訳することを決意し」、ひとり出版社を立ち上げます。彼女は、芥川龍之介や萩原朔太郎といったメジャーな作家だけでなく、伊藤野枝、片山廣子、豊島与志雄、牧野信一、田中貢太郎、渡辺温らの掌編小説を韓国語に翻訳し、印刷して、販売しはじめました。そのユニークな活動は韓国のリトルプレス周辺ではよく知られ、日本でも、岡山市で開催されている「おかやま文芸小学校」に毎年招かれ、自身で製作した冊子や文学グッズを販売しています。弊社もまた、「おかやま文芸小学校」に毎年出店し、そこで彼女の活動を知りました。16編の近代文学の掌篇を集めた瀟洒な本です。装画は恩地孝四郎、長いあとがきはチェ・スミンが日本語で書いています。これまでにない、あたらしい日本近代文学入門です。
<目次より>
はじめに
Ⅰ
夏帽子 萩原朔太郎
初夏 牧野信一
春の幻 豊島与志雄
夢 寺田寅彦
Ⅱ
寂しき魚 室生犀星
月とあざらし 小川未明
遺書の一部より 伊藤野枝
自分と市との関係 高村光太郎
Ⅲ
北極星 片山廣子
蜜柑 芥川龍之介
マスク 菊池寛
悪魔の聖壇 平林初之輔
Ⅳ
花の咲く比 田中貢太郎
恋 渡辺温
海の誘惑 岸田國士
箱の中のあなた 山川方夫
あとがき チェ・スミン
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