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人類堆肥化計画
人類堆肥化計画
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著者/東千茅
出版社/創元社
サイズ/256ページ 18*13cm
発行(年月)/2020年10月
堆肥になる その響きの甘美さ
生きることの迫真性を求めて、都会から奈良の里山へ移り住んだ若き農耕民が構想する、生き物たちとの貪欲で不道徳な共生宣言。一般に禁欲や清貧といった観念に結び付けられている里山を、人間を含む貪欲な多種たちの賑やかな吹き溜まりとして捉え直し、人間と異種たちとの結節点である堆肥を取り上げながら、現代社会において希釈・隠蔽されている「生の悦び」を基底から問い直す。本当に切実な問いと、根底を目指す思考とを、地についた生活に支えられた文章で表した、読む人に鮮烈な印象を与える第一著作。
「もとよりわたしは何者でもなく、何者かであろうとも思わない。当然、守るべき社会的立場など持ち合わせていない。しかし、だからこそ語りうる言葉があると思う。わたしは何の実績もない無名の落後者に違いないが、土の上では誰でも一匹の生き物なのであり、地位や肩書はかえって邪魔なものだ。わたしがつねに求めているのは、お行儀のいい言説ではなく、「ほんとうに切実な問いと、根底を目指す思考と、地についた方法」だけである。」(あとがきより)
<目次より>
はじめに
登場生物
腐臭を放つ
腐敗の先の里山生活
腐っている里山
氷砂糖も欲しがる
一三八億年の蕩尽
春
堆肥へ
自己堆肥化願望
欣求壌土
生物学的腐敗と道徳的腐敗
腐爛生体
夏
世界に逆らう
着陸する
移り住む
紛れ込む
森下さんとのあれこれ
秋
〈土〉への堕落
生前堆肥
伝染する堆肥男
扉を開く
寝転ぶ
甘やかす
同じ穴の貉たちを愛しぬく
希望の闇のほうへ
冬
おわりに
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