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チッソは私であった

チッソは私であった

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著者/緒方正人
出版社/河出書房新社
サイズ/264ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2020年12月

 

なぜ、加害者を赦すのか?

水俣病を引き起こした行政や企業=チッソとの苛烈な闘いの果てに、自身も患者であった緒方に訪れた「チッソは私であった」という衝撃的な啓示。漁師として不知火海と語り合い、水俣病を「文明の罪」として背負い直した先に、病とともに生きる思想が立ち上がる。水俣病が生んだ伝説的名著に、石牟礼道子による緒方評「常世の舟」を増補し、待望の文庫化。

「病みし文明の、大量生産、大量消費、使い捨てたれ流しによって、我らが生命の母体である海山川の世界そのものを犯したのである。その罪は計り知れず深く、『犯人は人間以外にはいない』のである。今や人間社会の行状はおよそ全てが『チッソ化』し、地球的規模に拡大している。」

「チッソや国や県にあると思っていた水俣病事件の責任が、本質的なものなのかという疑問がずっとありました。そういう構造的な責任の奥に、人間の責任という大変大きな問題があるという気がして仕方がなかったわけです。」

「モノに人が支配されてしまっている。機械仕掛けのもの、情報めいたテレビや、指示してくる標識とか看板とか、そういうものに拒絶反応が強くて。車も捨て、テレビも捨て、うち壊して。…(中略) 自分を取り囲んでいる近代的なものに対するある種の訣別というか、そういうものの存在しない世界に行きたい、と思っていたわけです。」

<目次より>
はじめに
家出から”運動”へ
チッソは私である
魚(いを)とともに生きる
日月丸東京へゆく
魂とは何ぞや
対談 祈りの語り
この本の成り立ち
単行本あとがき

常世の舟 石牟礼道子
文庫版解説 不知火海の聖痕 米本浩二
略年譜

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