ナヌークの贈りもの

作／星野道夫(写真・文)
出版社／小学館
サイズ／36ページ 28.5*22cm
発行(年月)／1996年1月

ねえ、それはどんなことばなの?

極北を撮りつづける写真家・星野道夫によるシロクマの写真絵本。

自然・野生動物と人間との関係は今、さまざまな問題を抱えている。ナヌークのことばは、地球に生きるすべての人間へのメッセージ。 「ナヌーク」とはエスキモー(イヌイット)たちのことばで「氷海の王者・シロクマ」のこと。かつて氷の世界で共に生きるエスキモーとナヌークの間には、大切なことばがあった。それは不思議なことばで、狩るものと狩られるものを優しく結びつけ、生と死の境さえなくしてしまうものだった。あらゆる生命は、そのことばでつながっていると彼らは信じていた。そしてその世界は、安らぎに満ちていた。

オーロラに誘われて歩いているうちに、いつのまにか夢の世界にはいってしまった少年は、ナヌークと出会う。少年はナヌークに、真の狩人になるために必要な、自然界のおきてについて教えられる。アラスカ在住、極北の自然と人間を撮り続けた写真家・星野道夫のシロクマ(ホッキョクグマ)の写真(29点)とエスキモーの神話をモチーフにした物語で構成した写真絵本。