ぜんぶ運命だったんかい
ぜんぶ運命だったんかい
著者/笛美
出版社/亜紀書房
サイズ/304ページ 19*13cm
発行(年月)/2021年7月
「見える」と「気づく」は全然ちがう
男性中心の広告業界でがむしゃらに働いてきた20代。気が付けば、同世代の男性は結婚し、仕事でも飛躍している。なのに自分は彼氏もできない。焦って婚活したものの、高学歴・高所得・仕事での成功が壁となる。容姿で判断されたり、会議で意見が通らなかったり、男性との賃金格差だったり・・・、なんだか辛くて生きにくい。あるとき、その理由がわかった。それは、女性がひとりで生きていくことが難しくなるように、男性に依存しなければいけないように、この社会が作られているからだった。
「…………ぜんぶ運命だったんかい。私の運命は、この社会の構造の上に敷かれたものだったんだ」
ひとりの女性がフェミニズム、そして社会活動に目覚めるまでを涙と笑いで綴るエッセイ集。「#検察庁法改正に抗議します」のTwitterデモ仕掛け人による、初の著作。
「最初、男という生き物は悪人なのかと思った。でもそうじゃない。彼らはとてもいい人たちだ。なんなら私より性格がよくて人格者だったりするのだ。普通の善良な男性をそんな仕上がりにする「おじさん社会」のシステムがおかしいのだ。そもそも優遇されている男性さえ社畜にさせられ人間扱いされていない国で、女性が人間扱いされるわけがないんだ。」
「日本人の方が優れている面もいっぱいあるだろう。なにより圧倒的にがんばり屋さんだ。違うのは「がんばり」の使い方なんだろう。日本人はその「がんばり」を、苦しみを我慢することに使いすぎている。だけどF国人は理不尽な我慢をしない。理不尽な我慢を極力しなくとも、人間らしく生きられるように社会がデザインされているからだ。彼らはそういう社会やコミュニティを作るために、「がんばり」を使ってきたのだろう。」
<目次より>
■ おじさん社会と女子の青春
■ おじさん社会と婚活女子
■ おじさん社会の真実
■ おじさん社会からの脱落
■ おじさん社会への逆襲
■ 声を上げてみたくなったら
■ あとがき
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