増補版 割りばしから車まで
増補版 割りばしから車まで
著者/秋岡芳夫
出版社/有限会社モノ・モノ
サイズ/294ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2022年6月
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みなさん! 消費者を止めて、愛用者になろうではありませんか!
立ち止まったデザイナー、秋岡芳夫の宣言書ともいえる名著復刊。
「自分の生活に必要なものは、自分で工夫して自分の手で作る。これが人間の物づくりの原型だと、私は信じています。」
「私が人間の物づくりの原型と考えている物づくりは、ちゃんと人の心や頭のうごきがうまく丸い円を描いているのです。欲を出す → 作り方を工夫する → 手をうごかしてつくる → つかって見る → また欲が出る → さらに工夫する → また作る。 というふうに……」
「あなたは、他人の考えてくれたものを、他人が作ってくれたものを買って来てただ使うだけなのです。」
本書は、1971年刊行の『割ばしから車まで』から10年後、1981年に出版された同書増補版を復刊したものです。秋岡芳夫が工業デザイナーとして活躍した1960年代は急激な工業化が進み、手仕事で作られていた生活用品が機械で作られる大量生産品に取って代わられていく時代でした。秋岡芳夫が「グループモノ・モノ」を結成し、本格的に活動を開始したのは1970年。この本は、秋岡芳夫の生活デザイン運動の原点であり、副題「消費者をやめて愛用者になろう」は、その後の活動のスローガンとなりました。
モノ・モノ文庫は、秋岡芳夫とモノ・モノの意志を引き継ぎ、2015年より活動する新生モノ・モノが、「秋岡芳夫の言葉を伝える活動」として復刊したオリジナルの文庫レーベルです。
<目次より>
まえがき
第一章 ほんとうの物づくり
執念でつくる
人間のための物づくり
虚業と里産業
第二章 病める現代の物づくり
つくりすぎ、集まりすぎ、使いすぎの公害
おかしな商品をチェックしよう
ケチのすすめ
第三章 続・ほんとうの物づくり
街で作るのは素晴らしい
手で触れられる展示
情報社会と触覚
生活技術
新幹線の限界速度
自動車と自転車
祭のない団地
誤生産商品
ふるさと再考
学校給食
伝統工芸
これからの住宅間取
現代の「里モノ」
第四章 道具をつくる、道具をつかう
箸
漆の器を見なおそう
小刀のことなど
第五章 工具づかいの知恵
第六章 「類猿人」にはなりたくない
わたしの名刺
近所に工作人間がいっぱいいたぞ
いま日本中に「類猿人」が
人間は創ることをやめたのか?
「ホビークラフト」がいまアメリカで
漆器や手織の伝統を残したのはユーザーなのか?職人なのか?
創る町、繕う町
工作人間の住める街に
第七章 工芸村づくりの試み
工芸による村づくりの試み
あとがき
復刊によせて
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<関連書籍>
『新和風のすすめ』
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