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ぼけと利他

ぼけと利他

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著者/伊藤亜紗、村瀨孝生
出版社/ミシマ社
サイズ/320 ページ 13*19cm
発行(年月)/2022年9月

 

「こちらの都合を聞いてくれるものではない」感があるからこそ

ぼけは、病気ではない。自分と社会を開くトリガーだ――。ここを出発点にはじまった、美学者 伊藤亜紗さんと、「宅老所よりあい」代表 村瀬孝生さんの往復書簡。

介護の現場で日々「わかり合えなさ」と向き合う村瀬さんは、とまどい、葛藤しながらも、そのズレの中にこそ、つながりのきっかけを見出します。他者、ケアする/される、心と体、老いと死……。自分と自分じゃないもの。その間に生まれる関係の奥深さについて、心ゆくままに思い、考え、言葉を重ねていった二人の、圧巻の36通。二人の「タマシイのマジ」が響き合った、その到着点は?

「自分のしたことが本当の意味で相手のためになる、というのは、おそらく私たちが思うよりもずっと不思議で、想定外に満ちた出来事なのでしょう。ほとんど、奇跡だと言ってもいい。――伊藤(はじめに)」

「お年寄りたちは、思想信条に依らないアナキズムと、人格や宗教に依らない許しを発揮し、場をつくり始めると言えるでしょう。そのように時折シンクロします。大方は揉めながらバラバラのままに一緒にいる。いるしかない。なんか、まじめで滑稽でしょ。好きなんです。――村瀨(3通目)」

<目次より>
第1章 どうしたら一緒にいることができるのか? 2020年秋
第2章 人と言葉をケアする居場所としての「しゃべり」 2020~2021年冬
第3章 共感でも反感でもない、ぼ~っとする 2021年春
第4章 変化は「戸惑いと待ちの溜まり場」で起こる 2021年夏
第5章 深まるぼけがもたらす解放と利他 2021年秋
第6章 心とシンクロしない体を生きる 2021~2022年冬
第7章 生身の痕跡を手紙に残す 2022年春

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