『ピカドン』(初版オリジナル復刻版)/『ピカドン』とその時代
『ピカドン』(初版オリジナル復刻版)/『ピカドン』とその時代
著者/丸木位里 赤松俊子(丸木俊) 岡村幸宣 小沢節子 鳥羽耕史 鷲谷花 高橋由貴
出版社/琥珀書房
サイズ/126ページ 13*18.5cm
発行(年月)/2023年9月
ピカは人が落さにや落ちてこん
1950年、朝鮮戦争勃発後まもない夏、<原爆の図>制作中の丸木夫妻によって編まれた小さな絵本が、研究者の解説冊子とともに当時の姿でよみがえる。
本書は、「原爆の図」の共同制作で知られる画家の丸木位里と赤松俊子(丸木俊)が絵と文を手がけた絵本『ピカドン』(平和を守る会編、ポツダム書店刊)を、1950年の発表時の状態を可能な限り再現して復刻し、あわせて別冊として研究者の解説をまとめたものである。
『ピカドン』は、連合国軍の占領下で原爆報道を禁じるプレスコード(検閲)があり、加えて六月に朝鮮戦争がはじまって反戦運動への圧力も強まるさなかに刊行された。広島に原爆が落とされた当日に各地で起きたできごとの記憶を、ペン画の明瞭な描線と簡潔な語り口によって多角的に伝えるこの絵本は、これまでにも複数の出版社から装いを変えてたびたび刊行されてきた。しかし意外なことに、一九五〇年当時のまま、掌に収まる軽やかな造本を再現する機会は、今回が初めてである。
「原爆の的確な記録であるばかりでなく、ファンタスティクな魅力をそなえたこの小さな絵本」―大江健三郎(『ヒロシマ・ノート』エピローグより)
<目次より>
『ピカドン』絵・文 丸木位里・赤松俊子(丸木俊)
カラー口絵特別付録
幻灯ピカドン/「原爆の図」展ポスター/「原爆の図」関連木版画
はじめに 岡村幸宣
『ピカドン』―たぐいまれなる物語 小沢節子
『ピカドン』と「原爆の図」全国巡回 岡村幸宣
『ピカドン』という出版物の流通と変遷について 鳥羽耕史
幻灯『ピカドン―広島原爆物語―』について 鷲谷花
『ピカドン』と大江健三郎『ヒロシマ・ノート』 高橋由貴
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<関連書籍>
『ヒロシマ・ノート』
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