長い道【再入荷次第発送】
長い道【再入荷次第発送】
著者/宮﨑かづゑ
出版社/みすず書房
サイズ/248ページ 19*13cm
発行(年月)/2012年7月
明日はおじいさんがついていくからね
著者は1928(昭和3)年生まれ。10歳で瀬戸内海に浮かぶ島、長島のハンセン病療養所長島愛生園(現・岡山県瀬戸内市)に入園、以来70年余をこの地で暮らす。22歳で療友と結婚後は園内で働く夫を主婦として支え、様々な後遺症を持ちながら、家事と読書を楽しんで慎ましく暮らしてきた。
「本は親友だったけれども、自分が書くなんて思ってもみなかった」が、80歳を迎える頃から習いおぼえたワープロで少しずつ、瑞々しい文章を生みだしていく。
家族の愛情に包まれて過ごした幼少期。発病によって故郷を離れ、孤児のような気持ちで過ごした少女時代。『モンテ・クリスト伯』を読みふけり、大海原に心遊ばせた十代。夫のために料理をし、ミシンをおぼえ裁縫に精出した日々。心の支えだった親友の最期。遠い道のりをいつまでも会いにきてくれた母への思い。
故郷の暮らしを細やかに綴った「生まれた村で」、長島での日々を語る「島の七十年」(聞き手・伊藤幸史神父)、親友の看取りの記「あの温かさがあったから生きてこれたんだよ」(『愛生』連載)他を収録。
著者の生き方と言葉に深くうたれ、交友がはじまった料理研究家・辰巳芳子さんとの対談「生きなければわからないこと」を巻末に付す。
<目次より>
生まれた村で
生まれた村で
その日がくるまで
島の七十年
別れの予感
別れの予感
あの夏の日
愛生園の片隅で
微笑みの人、横田先生
風にも負けず
あの温かさがあったから生きてこれたんだよ
あとがき
妻との日々 宮撝孝行
初出等
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<関連書籍>
『私は一本の木』
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