みずのした
みずのした
著者/中川正子
出版社/くも3
サイズ/272ページ 17*12cm
発行(年月)/2024年4月
※『みずのした』と『みずのした ポストカード』を、同一送料210円で発送可能です。複数冊をご注文の場合、システム上、一旦別の送料が計上されますが、発送時に修正いたします。
山の上で、新しい扉が開いた。
辿ってきた道は、いまにどうつながっている? 過去の自分に宛てた、現代の私からのメッセージ。
「ある日、短い水路を豪速で往復する白鳥を見た。前傾姿勢になって、水面の下ではがむしゃらに脚をバタつかせている。そうせずにはいられないのがよくわかる。だって、わたしもそうだから」
中川正子はプロのフォトグラファーとして写真を撮り続けるかたわら、日記、ブログ、SNSを通じて、 ほぼ毎日のように自身の思いを言葉に書き残してきた。なぜそんなにも表現し続けるのか。
50歳になったいま、過去に綴った自身の言葉を改めて振り返ってみる。甘くて、情けなくて、狂おし く、そして純粋な記憶のかけらが蘇る。水路で必死にもがく白鳥に苦笑いしながら小さな声で「がんばれ」と応援するように、脇目も振らず走り抜けてきた自分にそっと言葉を投げ返してみよう。
中川正子にとって、本格的なエッセイ本の刊行は初の試み。本著を執筆するにあたり、過去に自身が 綴った日記やブログ、SNSの投稿を読み直し、記憶に強く残る17篇の“昔のわたし” をセレクト。発言のひとつひとつにときおり茶々をいれつつも冷静に俯瞰。そのときに巡った感情や体験のすべてが“いまの私”にどう繋がっているのかを考えていく。過去の自分と現在の自分の往復書簡。進路、結婚、出産、育児、仕事。中川正子のするどい視点とまっすぐな気持ちが、あたりまえの日常を色鮮やかな思い出の波へと変えていく。
「どこまでも正直で透明
中川正子さんの綴る言葉はいつも
私の日常に散らばる
痛みをひきうけてくれる。」 桜木紫乃(直木賞作家)
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