チベット、薬草の旅
チベット、薬草の旅
作/小川康
出版社/森のくすり出版
サイズ/160ページ 26*15cm
発行(年月)/2016年2月
東洋でも西洋でもない、薬の原点
草を楽しむと書いて、「薬」という漢字が生まれました。草木と人々は、「薬」というキーワードを通して、どう楽しみ、どう関わっていけるのか? チベット医学暦法大学(メンツィカン)に学び、日本でたったひとりのチベット医(アムチ)となった、著者・小川康さん。本書 『チベット、薬草の旅』 は、彼が出逢ったチベットの薬草と 「くすりびと」 について、自らの眼差しと経験をもとに、ひとつひとつ綴られたもの。
ヒマラヤ薬草実習では、朝七時に標高三千五百メートルの
ベースキャンプを出発し、三千八百メートルに差し掛かったあたりで
採取がはじまる。・・・ひとつ採って袋に入れると、また向うの岩場にひとつ。
おいで、おいで、とツェルゴンに誘われているうちに、
気がつくと四千メートルを超える山の上に辿りついていたことが
何度もあった。
(ツェルゴン/青いケシ)
チベットでは・・・薬草にまつわる神話がたくさんあり、
チベットの人々はその神話から薬草とのつながりやチベット医学を
身近なものととらえてきた。
その意識が、医師と患者、患者と薬との信頼関係を築き、
チベット医療全体への安心感につながっているのではないだろうか。
(ルクミク/ノギク)
化学薬品が生まれる前の時代、どの国でも薬草を用い、人間の五感と経験に基づいた治療をしていました。チベット医学は、現在の医療の出発点、治療の原始とも言えます。著者は、薬草ひとつから、歴史、森、社会、化学、くすり、染織、いろいろな世界へと広がり、つながるための、新しい薬教育学を提案。「薬草」 を通して、より広い世界を見渡すためのヒントをあたえてくれます。
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