詩集いのちの芽
詩集いのちの芽
著者/大江満雄(編)
出版社/岩波書店
サイズ/484ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2024年8月
けれども私は生きているのだ。
1953年、大江満雄(1906-91)は、全国8つのハンセン病療養所の入所者73名の詩227篇からなる合同詩集を編んだ。詩人たちは、自らの境遇を「宿命」とするのではなく、生命の肯定、人間への愛惜、差別への抗議を、力強くうたった。戦後詩の記念碑、文庫として輝きを放つ。(解説=大江満雄・木村哲也)
<目次より>
厚木叡
 伝説
 少年
 聖母子
 涙の章
 路
 菜の花
 啞の歌
 風に寄せるソネット
 フラグメント
伊藤秋雄
 冬陽
 鵙
 薬包紙詩篇
 崖
 暖流
 私はふと涙ぐんだ
 首途
 菜の花
田所靖二
 福寿草と桜草と
 葦笛
 幼子に
 保育所の子等
北川光一
 夕暮
 夢
 蝶
 六月のメロデー
 石段
 畸形な星
石川清澄
 旅人
 木犀
 影
 竹林によせて
 芝生
 おれの魂
 病歴
 素描
宇津木豊
 ゴブランの池
右川斗思
 幻想
 日常
 土豆
 無題
 幼な児
盾木弘
 主語
國本昭夫
 星
 風景
 病室
 孤独
 妹の手紙を見て
 幼な笑みよ
 白い脚
 口笛を吹く女
 街
 晩秋の午後
氷上惠介
 青桐
 抵抗
 明日は誰に会うのだろう
 画友瀬羅に
奥二郎
 景色
 傾斜
 晴れた日
白浜浩
 無言の歌
 ラッパ
 母に寄す
船城稔美
 不安
 陥穽
 堆積
 私の祖国は蜂の巣のように
 対決
生多純
 柊の花
 壁
 愛
梶澄夫
 蜻蛉
 白衣のひと
多岐葉一
 都会
比良田信吉
 病床断片
館祐子
 柊
 或る夜
 夜霧
深山裕子
 かんそうしたしんけい
 無意味な争い
秋丘えりこ
 日暮れ
今村義夫
 ひばり
岬治夫
 暗い一日の終りに
 新しい歴史の誕生の日に
宗方サチ
 最上川
鈴木久子
 落葉
志樹逸馬
 班斑の譜
 癩者
 水
 緑の地上
 杖
 青空
 拳
 芽
 園長さん
 鐘を撞く
 青空
 窓
 新しい原子力を
 生きるということ
 代償
 夢
 医師(Mによせて)
 私の生活
森春樹
 冬の海
 命日
 願い
 私の窓におきたい花
 ある夏の日
 少女
 朝顔の花
 音
 掌のかげ
 指
 百舌鳥
 微笑まなかった男
小島浩二
 便り
 海の向うには
 絵
 原稿用紙
 石ころの如く
 いきづき
島村静雨
 種蒔き
 あの夥しい流血の後に
 展望哨
中本一夫
 癩発病
 癩村の盆踊り
 桔梗
 思慕
 萌芽
吉成稔
 邂逅
 泉
 カニューレよ
甲斐八郎
 島の上空を
豊田志津雄
 蟻
森中正光
 指
原田春生
 友よ
 道
瀬戸美佐夫
 馬鹿貝と跛の蟹
惠美かおる
 晴夜
 石
 鎖
 海
 鯨によせる詩
上野青翠
 面会
 故桃
 腕時計
 骨を拾う老母
中石としお
 金魚
 花
 疼痛
 五月の島の病院
 トンネル
 炎
島内眞砂美
 生きる道
 秋の心象
山澤芳
 散った夢
 黒い壁
 長い平行線
戸田次郎
 朝の思い
 解剖室の感想
 唯一つのよろこび
原よしじ
 もつれ蝶
山川きよし
 掌のうた
大塔寺睦生
 埋火
堂崎しげる
 老死
 玉
秋田穗月
 呼声
橋本正樹
 私は明るい樹のもとで
蜷川ひさ志
 流星
上丸武夫
 窓
うちだ・えすい
 面影
 友情
中村七鶯
 スプーンの中から
松本明星
 杖
島比呂志
 ふるさとの家を思う
 甘さについて
 幻想
 狂人の園
 あの道を歩いてみようよ
 病友よ祈ろう
松田一夫
 暗い部屋の壁
 確証
北河内清
 橋
 月夜のみちで
 日記
 棒杭の詩
 ひとつのものに
佐藤俊二
 死をみつめて
蘇鐵稔
 貧しいサンタクロースから
 詩神のところへ
重村一二
 宣告の手記
 待望の詩
 癩院展望
 山羊の歌
西羽四郎
 癩族
 子に
かしわたる
 憎悪よ
吉村陽三
 蜜柑
 夜霧
 時計が語る三行詩
山崎玲子
 不思議な女
 秋
 何が私の悩みを
谺雄二
 鬼瓦よ
 ゆううつな行進曲
 冬と牛の瞳と木偶
 Oh Look to the peace!
福壽美津男
 カデナ・デ・アモール
 オサリエームの道を
 特別病室
榊原不二男
 蛾
高橋晴緒
 黄昏の風景
 黒い眸の女よ私はお前を憎悪する
 道程
木島克郎
 四季
 金銭花
本間きよし
 秋
 声帯
大和たけし
 雪雲
山科信夫
 山
佐和迪子
 夢
 赤い灯
 ゆめを追って
島村隆子
 花
 療養生活
藤井俊夫
 海
 雪の朝
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世界の癩に関する年譜
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