ジャーニー・オブ・ホープ
ジャーニー・オブ・ホープ
著者/坂上香
出版社/岩波書店
サイズ/398ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2024年12月
孤独と憎しみで、どうしていいかわからなかったよ
殺人事件の被害者遺族と死刑囚の家族がそれぞれの体験を語り合う旅、「ジャーニー・オブ・ホープ」。娘を殺されたアン、息子が死刑囚となったバーバラ、妻を殺され殺人の容疑をかけられたジョージなど、この旅に参加した人びとの心の葛藤を丹念なインタビューで綴る。単行本刊行後の参加者たちのその後のエピソードも収録。
<目次より>
プロローグ 「旅」の始まり
出口の見えないなかで
一枚の新聞記事
四二年前の心の傷
Ⅰ ア ン
娘の命日
「自分の手で犯人を殺したい」
復讐へと駆り立てられた息子
無実を訴える死刑囚の弟
陪審員の苦悩、保護観察官の葛藤
死刑に代わる刑
アンの自宅で
バーバラとの出会い
死刑囚の家族を訪ねて
二つの出会い
被害者遺族ベロニカ
人まちがい
Ⅱ 新しい被害者運動
死刑執行前日
死刑執行をめぐる刑務所とメディア
死刑を支持する人々、反対する人々
被害者の父親
午前〇時一分
アメリカにおける被害者運動
処刑に立ちあうこと
MVFRの成り立ち
「ジャーニー」の誕生
死刑反対ウォーク
Ⅲ バーバラ
「毎日生きる口実を見つける」
バーバラにとっての「ジャーニー」
冷めた瞳
事件
アンとの出会い
ロバートの子ども時代
取材拒否
二つの死
耐えがたい苦しみ
Ⅳ ロバート
再会
手紙
初めての面会
インタビュー
希望と絶望のあいだで
Ⅴ 死刑囚の子ども時代
復讐の目
誕生日とギャング抗争
「自衛」する子どもたち
少年死刑囚ジョセフ・キャノン
幼児虐待の被害者
Ⅵ ア バ
アバを訪ねて
死刑囚との面会
かけがえのない人
娘からのバレンタインカード
哀しみの段階
怒りと憎悪の段階
孤独、そして離婚
死刑が執行されていたなら……
何もしない命日
Ⅶ ノーガード一家
メディアからの攻撃
自宅を訪ねて
死刑囚ジョンの生い立ち
ソシオドラマ
希望の証
「生かしておいて、それしか言えない」
サポーターの過去
Ⅷ ジョージ
解決していない事件
妻を目の前で殺されて――
子どもたちに支えられた日々
高校の授業にて
「これ以上苦しめないで!」
刑務所で負った傷
息子トム
トムの目に映った父親
娘クリスティー
親と子にとっての「ジャーニー」
Ⅸ 対 話
連邦最高裁判所の前で
対話の始まり
ただの殺人?
死刑に対する立場
利用された事件
受けとめるだけ
和解とは――
癒しきれない苦しみ
Ⅹ 「旅」は続く
それぞれの「ジャーニー」以後
うれしい知らせ
怒りと哀しみと苦しみを抱えて
エピローグ
私の「被害者体験」
私の「被害惑情」
ありのままを受けとめる
暴力の悪循環から抜け出るために
四半世紀後のポストスクリプト
――岩波現代文庫版あとがきにかえて
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