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ケアの倫理と平和の構想

ケアの倫理と平和の構想

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著者/岡野八代
出版社/岩波書店
サイズ/408ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2025年2月

 

わたしたちは、「反」暴力のための思想を鍛えなければならない

「戦後」も続く暴力の連鎖のなかで、フェミニズムは人間の「傷つけられやすさ」を見据え、ケアの視点から平和を希求してきた。「慰安婦」問題、9.11、ガザ……。「正戦」「自衛」の名の下で人間の身体を破壊する戦争の本質を明らかにし、平和の構想を紡ぎだす。対談「戦争に抗する思想」(岡野八代×三牧聖子)を収録。

<目次より>
序 章 ケアの必要に溢れる社会で

第1章 ケアの倫理の原点へ
 1 第二波フェミニズム運動の前史
 2 第二波フェミニズムの二つの流れ――リベラルかラディカルか
 3 家父長制の再発見と公私二元論批判
 4 家父長制批判に対する反論
 5 マルクス主義との対決

第2章 ケアの倫理とは何か――『もうひとつの声で』を読み直す
 1 女性学の広がり
 2 七〇年代のバックラッシュ
 3 ギリガン『もうひとつの声で――心理学の理論とケアの倫理』を読む

第3章 ケアの倫理の確立――フェミニストたちの探求
 1 『もうひとつの声で』はいかに読まれたのか
 2 ケアの倫理研究へ
 3 ケア「対」正義なのか?

第4章 ケアをするのは誰か――新しい人間像・社会観の模索
 1 オルタナティヴな正義論/道徳理論へ
 2 ケアとは何をすることなのか?――母性主義からの解放
 3 性的家族からの解放

第5章 誰も取り残されない社会へ――ケアから始めるオルタナティヴな政治思想
 1 新しい人間・社会・世界――依存と脆弱性/傷つけられやすさから始める倫理と政治
 2 ケアする民主主義――自己責任論との対決
 3 ケアする平和論――安全保障論との対決
 4 気候正義とケア――生産中心主義との対決

終 章 コロナ・パンデミックの後を生きる――ケアから始める民主主義
 1 コロナ・パンデミックという経験から――つながりあうケア
 2 ケアに満ちた民主主義へ――〈わたしたち〉への呼びかけ

あとがき
参考文献

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