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ヒトとヒグマ

ヒトとヒグマ

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著者/増田隆一
出版社/岩波書店
サイズ/220ページ 17*10.5cm
発行(年月)/2025年3月

 

クマの夢を見ること

生態系の頂点に立ち、近づきがたい野生動物ヒグマ。ヒトはいつどのような進化をたどってユーラシア大陸でヒグマと出会い、なぜ文化的に共存することになったのか? ヒグマの動物学的・生態学的な特徴から説き起こし、時代と地域を超えた進化上の展開を追い、クマ送り儀礼に見る人間と自然との豊饒な文化の意味にまで迫る。

<目次より>
はじめに

第1章 ヒグマとはどんな動物か
 1 ヒグマは陸生の大型食肉類
 2 どこに分布しているのか
 3 どんな生活をしているのか
 4 ヒグマにはどんな仲間がいるのか

第2章 ヒグマは生態系でどんな役割を果たしているのか
 1 森林生態系の頂点に立つヒグマ
 2 海と森の間の物質循環を仲介するヒグマ
 3 森を広げるヒグマ
 4 生態ピラミッドでの位置づけ
 5 ヒグマと人間社会

第3章 ヒグマはどのようにしてヒトと出会ったのか
 1 ヒグマはどのようにして分布を広げたのか
 2 ネアンデルタール人はヒグマと出会っていたのか
 3 ホモ・サピエンスとヒグマとの出会い
 4 北方民族文化のなかで生き続けるヒグマ
 5 言語地理学とヒグマ

第4章 狩猟からクマ送り儀礼へ
 1 ヒグマの冬眠と春の覚醒は死と再生を象徴する
 2 カムイ界と人間界を結ぶヒグマ
 3 クマ送り儀礼の起源と発達
 4 二つのクマ送り儀礼――狩猟型と仔グマ飼育型
 5 狩猟型クマ送り儀礼の範囲と文化圏
 6 飼育型クマ送り儀礼はなぜ極東で発達したのか
 7 仔グマに対する価値観の共有が人々の絆を強める

第5章 ヒグマの夢は何を意味するのか
 1 口承文芸のなかのヒグマ
 2 夢のなかのヒグマは何を意味するのか
 3 意識と無意識を結ぶヒグマ
 4 クマ送り儀礼は文化的に記憶されたのか
 5 精神的な感受性と寛容性とは

終 章 ヒグマ文化論――人間と自然の共存を考える
 1 ヒグマに関する二つのとらえ方
 2 ヒグマへの親近感と神秘性
 3 ヒグマ文化論の展開
 4 「社会―生態システム」を尊重するソフトパワーの必要性

おわりに
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