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ちいさな赤いとうだい
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作/ヒルデガード・H・スウィフト
訳者/掛川恭子
絵/リンド・ウォード
出版社/BL出版
サイズ/56ページ 21×17cm
発行(年月)/2004年6月
※版元品切れ 重版未定
実在する灯台に、逢いに行きたくなる
ニューヨーク、ハドソン川河口に建つ小さな灯台。往来する船のために毎晩光を発して働いています。みんなの役に立っていることが、小さな灯台の誇りでした。
ある日、灯台の脇で工事がはじまります。出来上がったのは巨大な橋。橋のてっぺんからは、ピカッ!と強力な光が発せられています。「ぼくはもう いらなくなっちゃったんだ。ぼくなんかもう、つかってもらえないかもしれない」 打ちひしがれる灯台。
その晩、嵐がやってきます。行きかう船が、嵐に飲み込まれはじめた時、巨大な灰色の橋が灯台に呼びかけます。
「おまえのひかりは どうなってしまったのだ。いそげ、いますぐひかりを送れ! それぞれが じぶんのやくめを はたすのだ!」
自信をなくしてしまった時、自分なんて、と自尊感情を失っている時、自分にも役割があると気付くことができれば、また歩き出せる。小さな絵本が、そう教えてくれます。(小学低学年~大人まで)
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