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アレクセイと泉

アレクセイと泉

通常価格 ¥3,740 JPY
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著者/本橋成一(写真・文)
出版社/小学館
サイズ/112ページ 28*21.5cm
発行(年月)/2002年1月

 

ぼくたちは何も知らなかった

ベラルーシ共和国の小さな村、ブジシチェ。600人いた住人は、55人の年寄りと青年アレクセイだけになった。チェルノブイリ原発事故後、移住勧告が出された。森も原野も田畑も汚染された中で、村の中心に湧く泉の水だけは、放射能が検出されない。100年の歳月をかけてすべてをろ過し、地表に湧き出る泉の水が、人間と大地をひとつに結びつける。

泉と関わる村人たちの日々の営み。水を汲む手、木を伐る手、大地を耕す手、家畜を世話する手、糸をつむぐ手、かごを編む手・・・。働く手は、みな美しい。村の泉の木枠を、新しく作ることになった。木を伐り出し、丸太を斧と鋸だけで仕上げていく老人たちの巧みな技術は、もう誰にも引き継がれることはない。

なぜ、村に残るのか? ある老人は言う。「いのちと共に借りた泉の水を、この地に還したいからだ」

写真家・本橋成一さんが描き出す、ベラルーシの大自然とともに暮らすひとびとの失われゆく美しい暮らしと、その生きる姿。本当に大切なものとは何か? モノクロームの写真が、静かに、鋭く問いかけてくる。

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