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火の誓い
火の誓い
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著者/河井寛次郎
出版社/講談社
サイズ/284ページ 15*10.5cm
発行(年月)/1996年10月
暮らしが仕事 仕事が暮らし
島根県に生を受けた河井寛次郎。華麗な作風で陶芸界にデビュー、高い評価を受けるも、次第に制作に悩みはじめる。ある時、「朝鮮民族美術展」 で、無名の陶工が作り出す簡素で美しい作品に感銘を受ける。「自分の作品は衣装であり化粧であり、中身の体はどうしたのか、心がけはどうしたのか」
自らの作品制作を中断し、柳宗悦らと共に、民藝運動を開始する寛次郎。焼き物の世界に収まることなく、日用の美を追い求めていく。その熱い想いは、美しい物に隠れている背後のものを求めて、各地の手仕事の現場へと歩みを続ける。
人間国宝や文化勲章に推挙されても、すべてを辞退し、生涯ひとりの陶工として人生を貫いた河井寛次郎。本書『火の誓い』は、寛次郎の鋭いことばが溢れるエッセイ集。
穀物や野菜は育てる事は出来るけれども、
作る事はできない。
作る仕事はごまかすことも出来るが、
育てる仕事にはそれは出来ない。
農家が、農家の暮らしが美しくならないはずがない
要るだけの物しかもっていない生活。
しばしばそれすらもてない生活。
無用の物を棄てた生活ではなく、
棄てるものさえ始めから有たない生活。
子供達は 何処の米か判らないような米ではなく、
土地の米から、土地の野菜から、
近くの海の魚から 彼らの身体をもらった。
土地の声である地方語から 心をもらった。
なだらかな山と静かな入り海と湖と、
それにはさまれた こきざみの田や畑から、
気質をもらった。
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