へいしのなみだ

作／さとうひでかず・さとうしなこ
絵／つかさおさむ
サイズ／43ページ 14*31cm
発行(年月)／1967年

静かな迫力に満ちた絵本

ぎらぎらと強い日差しの下、ひとりの兵士が立っていました。小さな子が手に救ったわずかな水を差し出して、彼に飲ませてくれたことがありました。

ベツレヘムの町に、新しい王になる約束を受けて、ひとりの男の子が誕生しました。自分以外は王として認めないヘロデ王は、町中の男の子を皆殺しにするように命令します。兵士はついに男の子を追いつめますが…!?

　へいしのめから　なみだがあふれてきました。
　へいしは　あたたかく　きよらかなきもちで　いっぱいになりました。
　「このかたこそ　へいわのおうなのだ。
　わたしは　このかたに　したがっていこう」
　へいしには　あたらしい　ゆうきと　ちからが　わいてくるのでした。

キリスト誕生の伝説に基づくロングセラー絵本。横長の細長い判型の中に、静謐な美が広がる。
(5歳～大人まで)