実践　日々のアナキズム

著者／ジェームズ・C・スコット
訳者／清水展、日下渉、中溝和弥
出版社／岩波書店
サイズ／216ページ 19.5*13.5cm
発行(年月)／2017年9月

なんて無知でばかげているんだ!

「アナキズム」とは、特別な政治運動でも革命でもなく、日々の暮らしの中から社会を変えていく実践である。東南アジアでのフィールドワークを通じて、国家の束縛から離れた社会のあり方を希求してきた政治学・人類学の泰斗スコットが、西欧文明社会で暮らす自らの経験からたどり着いた実践的アナキズムのエッセンスを、軽妙洒脱に説き明かす。

　「学校は、『単一の生産物』を作る工場へと変わってしまう危機にあった。
　その生産物は、狭い知識と受験技術を測るために作られた
　標準テストに合格できる生徒たちに他ならない」

　「複雑で多目的な都市空間がたいてい最も望ましい場所なのは、
　人間が複数の目的をもつという理由の他に、
　活気に満ちて刺激があり変化に富んだ環境のなかを
　ぶらぶら歩きするという純粋な楽しみがあるからだと
　ジェイコブズは理解していた」

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<関連書籍>
『ちゃぶ台Vol.5』
『群像　2020年8月号』
『身ぶりとしての抵抗』