サンタクロースっているんでしょうか?

作／ニューヨーク・サン新聞社説
訳者／中村妙子
絵／東逸子
出版社／偕成社
サイズ／30ページ 19×14cm
発行(年月)／1977年12月

あなたなら、どう答えますか?

「おねがいです。おしえてください。サンタクロースって、ほんとうに、いるんでしょうか?」　1897年、アメリカ。8歳のバージニアが、新聞社THE NEW YORK SUNに質問を送った。新聞社は、少女の質問に真摯に向き合い、社説で答えた。

「サンタクロースがいるというのは、けっしてうそではありません。この世の中に、愛や、人へのおもいやりや、まごころがあるのとおなじように、サンタクロースもたしかにいるのです」

目に見えぬものこそが、世の中に満ちあふれ、目に見えぬものこそが、毎日の暮らしを美しく、愉しくしているものなのだ。そして、目に見えぬ世界を覆い隠す幕を開けることができるのは、信頼と想像力、詩、愛、そしてロマンスなのだ、と。

「サンタクロースがいない、ですって?　とんでもない!」

この社説は、今では古典のように、アメリカのメディア各紙で毎年取り上げられると言う。クリスマスが、今年もまたやってきた。(小学低学年～大人まで)