料理と利他
料理と利他
著者/土井善晴、中島岳志
出版社/ミシマ社
サイズ/168ページ 19*13cm
発行(年月)/2020年12月
そうそう、流れにのっているんです。
「自然-作る人-食べる人」という関係のあいだに、利他がはたらく。
コロナの影響下で家にいる時間が長くなり、みなが向き合うことになったのは、料理という人類の根本的な営みのひとつだった。「ポストコロナ」という言葉のもと、世界の劇的な変化が語られがちな中、私たちが見つめ直し、変えられるのは、日常の中にあることから、ではないか。
ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』等の著書や料理番組で活躍する料理研究家の土井善晴と、『中村屋のボーズ』等の著書がある政治学者であり、最近は「利他」を主要なテーマの一つに研究をしている中島岳志。異色の組み合わせの二人が、家庭料理、民藝、地球環境、直観、自然に沿うこと…等々、縦横無尽に語らい、ステイホーム期間に圧倒的支持を受けたオンライン対談「一汁一菜と利他」を、ライブの興奮そのままに完全再現!
<目次より>
はじめに
◆第1回 料理から考えるコロナ時代の生き方
土井さんを通すと「おもしろくなる」現象
ステイホームでわかったこと
「ゆっくり」もええもの
環境問題も「まな板」から
「つくる」は「自然・地球」と「食べる」のあいだにある
「家庭料理は民藝だ!」
作為が残っていたら、気持ち悪くて食べられない
磁器も土器も使うところに、日本人らしさがある
誰がつくってもおいしいという世界
いい人間になろうというはからい
人間♡物♡自然♡人間♡人間
土井善晴さんは巨大な器
お芋が気持ちよさそうにしているなぁ
レシピに依存すると感性が休んでしまう
素材それぞれがご機嫌なこと
「きれい」は日本人の倫理観そのもの
「これをつくった人に会いたい!」
自分はぜんぶ知っている
いいことも悪いことも、仕方がないと認める
質疑応答
◆第2回 自然に沿う料理
今ここにあるひとつの料理にもちゃんとわけがある
人の暮らしのなかから美しいものができてくる
人間の条件の土台になっているのは、地球と労働
和食の「和える」と「混ぜる」は違う
器に盛ったときにいちばんおいしい状況をつくる
食材は頭じゃないところを使ってどんどん選ぶ
いつも変えられるのが本物です
自分がおいしくするということはでこいない
パプリカを手でちぎる
縄文の人はマイカップを持っていた!?
カンカラカンカンカンと煮詰める
日常の煮転がしと非日常の含め煮
澄んだらうまいこといってる証明
自然と人工のバランスがちょうどいいところがええ加減
自然と心がつながって料理をすると、めちゃめちゃ楽ちん
強火にすると水だって傷つく
自然塩は味の幅が広い
質疑応答
おわりに
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<関連書籍>
『一汁一菜でよいという提案』
『思いがけず利他』
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