アルテリ 十一号
アルテリ 十一号
著者/田尻久子(責任編集)
出版社/アルテリ編集室
サイズ/176ページ 21*14.5cm
発行(年月)/2021年2月
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バラの朱がよい具合にひらいた。
熊本発の文芸誌「アルテリ」十一号は、石牟礼道子さんの日記を掲載。巻頭は佐々木幹郎さんの詩。「コロナ禍がなければ、書けない詩になりました」
「植物にも猫にも人間にも嘘はばれる。嘘じゃなく素直に思うことだけをやる。そう思うと、ここは一つの場所だし、一つの塊で、共同体とまでは僕は言えない、でも、何か結びついている。」(坂口恭平 「猫畑」より)
「二月五日未明
われわれの使っている言語、たとえば水俣の言語、これを平均的な日本語、つまり標準的東京語の序列に従っていえば、東京語を近代的言語とし地方語を前近代言語としてとりあつかえば、これは土語といったがふさわしい。
しかし、これを民俗の伝統なり民衆の思想の発祥のみなもとなり、生活の底辺での洗練度あるいは定着度から云えば、方言はいわゆる言葉の発祥の時の言霊を、いわばポエムの本質をまだ保ちえているのである。」(石牟礼道子 「日録①」より)
<目次より>
沈黙をめぐる三つの断章 佐々木幹郎
猫畑 坂口恭平
多重露光 川野太郎
日録 石牟礼道子
石牟礼道子日記について 渡辺京二
日録① 石牟礼道子
新しい場所 田尻久子
農民への深い共感 中村哲と火野葦平 福元満治
浦野さんの話 吉本由美
犬を送る 小野由起子
山の時間 磯あけみ
水の道 浪床敬子
ねんかかって/水路 水野小春
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<関連書籍>
『アルテリ 六号』
『アルテリ 七号』
『アルテリ 八号』
『アルテリ 九号』
『アルテリ 十号』
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