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灯をともす言葉

灯をともす言葉

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著者/花森安治
出版社/河出書房新社
サイズ/224ページ 15*10.5cm
発行(年月)/2022年3月

 

ぼくには、一本のペンがある。

言葉は武器だ。いつしか自分を、世界を変える。「美」について、「世の中」について、「暮し」について、「戦争」について・・・。庶民に寄り添った雑誌『暮しの手帖』創刊者・花森安治さんの、今を生きる「生活」の哲学。待望の文庫化。

<国をまもる>とか、
<国益>とかいいます、
そのときの<国>という言葉には、
ぼくらの暮しやいのちは
ふくまれていないはずです。

昨日そうしたから
今日もそうする
ひとがそうしているから、
じぶんもそうする。
それはらくかもしれないが、
それでは
生きてゆく甲斐が
ないのである。

この服は高いのよ、と教えるかわりに、
この色は美しいでしょう、
この生地は丈夫なのよと教える、
それがやがてコドモの心に、
真実の美しさを見わける力を
育てるのである。

ぼくらの暮しを、まもってくれるものは、
だれもいないのです。
ぼくらの暮しは、けっきょく、
ぼくらがまもるより外にないのです。
考えたら、あたりまえのことでした。
そのあたりまえのことに、気がつくのが、
ぼくら、すこしおそかったかもしれませんが、
それでも、気がついてよかったのです。

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<関連書籍>
『一銭五厘の旗』
『美しいものを』
『花森安治選集1』
『花森安治選集2』
『花森安治選集3』

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